五日目の犬
学校の帰り道、まいはスーパーの前のポスターを見ました。 「犬を探しています」と大きく書いてあります。 写真の犬は白くて、耳が黒いです。 下に「迷子になって、五日です」と書いてありました。
まいは、その犬を見たことがあります。 三日前、公園のベンチの下に、白い犬がいました。
まいは公園へ走りました。 ベンチの下を見ましたが、犬はいません。 すべり台の後ろにも、木の下にもいません。
まいが家に帰る時、小さい声が聞こえました。 公園の外の、車の下です。 白い犬が座っています。 耳が黒いです。
まいは家に走って、ポスターの電話番号にかけました。 それから、また公園に戻って、車の横に座りました。 犬は動きません。 まいも動きませんでした。
三十分後、おじいさんが自転車で来ました。 おじいさんが犬の名前を呼ぶと、犬は車の下から出て、おじいさんの足の所へ走りました。
「五日間、毎日探していました」とおじいさんが言いました。 「見つけてくれて、ありがとう」
犬は自転車のかごに入りました。 まいは、犬が見えなくなるまで手を振りました。
