あし(三)
いくらさがしてもぬすまれたあしはありません。
「ひょっとしたら、あいつがとったのかもしれない。」
と馬は思いました。
そこで、馬はともだちの馬のところへかえってきました。 そして、すきをみて、ともだちのあとあしをぽォんとけとばしました。
するとともだちは、「いたいッ。」とさけんでとびあがりました。
「そォらみろ、それがぼくのあしだ。きみだろう、ぬすんだのは。」
「このとんまめが。」
ともだちの馬は力いっぱいけかえしました。
しびれがもうなおっていたので、その馬も、「いたいッ。」と、とびあがりました。
そして、やっとのことで、じぶんのあしはぬすまれたのではなく、しびれていたのだとわかりました。
