星を数える
夏の夜、おじいさんと屋上に上がった。 空には、星がたくさん出ていた。
「りく、星を数えてみようか」とおじいさんが言った。 「うん」
一つ、二つ、三つ。 私は指で星を数えた。 「三つまで数えたよ」 「まだまだ、あるね」とおじいさんが笑った。
四つ、五つ、六つ、七つ。 だんだん、分からなくなった。 「おじいさん、七つの次は?」 「八つだよ。でも、星は多すぎて、数えられないね」
私は、あきらめて空を見た。 風が涼しくて、気持ちがよかった。 「おじいさん、星はいくつあるの?」 「うーん、きっと、数えられないくらいあるよ」
二人で、しばらく星を見ていた。 数えなくても、星はきれいだった。
