黄色いパン
駅の食堂の隣に、小さいパン屋がある。 りなは毎週土曜日、そこでメロンパンを買う。
「メロンパンを二つください。」
「はい、二つですね」とパン屋のお姉さんが言った。
りなは袋を持って、食堂の椅子に座った。 袋を開けた。 パンに線がなくて、黄色い。 メロンパンの上には線がある。
りなはパン屋に戻った。 「あの、これ、メロンパンじゃありません。」
お姉さんは袋の中を見た。 「あっ……レモンパンって聞こえました。すみません。すぐ取りかえます。」
でも、りなはもう黄色いパンを一口食べていた。 甘くて、レモンのにおいがして、おいしい。
「あの、これでいいです。二つとも。」
りなは椅子に戻って、レモンパンを食べた。 メロンパンのことは、もう忘れた。
