落とした一銭銅貨(三)
すると雪の下から、
「いえいえ、ここにはありません。」とだれかがこたえました。
雀はまたべつのところへいって、「わたしの、わたしの一銭銅貨、この下にいるのかい。」とききました。
するとまた雪の下から、「いえいえ、ここにはありません。」とこたえました。
雀はあちらこちらとたずねてあるきました。
するととうとう、「はいはい、ここにありますよ。雪がとけたらおいでなさい。」とこたえました。
雀は雪のとけた日にまたはたけにやっていきました。 銅貨はちゃんとありました。
みるとはたけにはいっぱいふきのとうがでていました。 銅貨のあるところを雀におしえたのはこのふきのとうだったのでしょう。
