落とした一銭銅貨(一)
雀が一銭銅貨をひろいました。
雀はうれしくてうれしくてたまりません。
ほかの雀をみると、「ぼくおかねをもってるよ。」といって、くわえていた一銭銅貨を砂の上においてみせてやりました。
さて、日ぐれになりました。 すこしくらくなってきました。
「や、遊びすぎちゃった。これはたいへんだ。」と雀は、一銭銅貨をくわえて、おおいそぎで水車小屋の方へとんでいきました。 この雀は水車小屋ののきばにすんでいたのでありました。
まだ水車小屋につかないまえ、はたけの上をとんでいたとき、あまりあわてたので、雀は銅貨を落としてしまいました。
「や、これはしまった。」
