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木の下の箱
日本の小学校では、卒業するときに「タイムカプセル」を埋めることがある。
タイムカプセルというのは、大きくて丈夫な箱のことだ。 子供たちはその中に、未来の自分への手紙や、写真や、そのとき好きだったものを入れる。 そして学校の庭の木の下に穴を掘って、みんなで埋める。
箱を開ける日は、最初から決まっている。 十年後や、二十年後だ。 「二十歳になったら、またここに集まろう」と約束して、それが長い予定になる。 先生は箱の場所を地図に書いて、学校に残しておく。
長い間、箱は土の中で待っている。 その間に、子供たちは大人になる。 遠い町へ引っ越す人もいる。 手紙のことを忘れてしまう人も多いようだ。
そして約束の日が来ると、大人になった人たちが同じ庭に集まって、箱を掘る。 中から出てくるのは、古いおもちゃや、下手な字の手紙だ。 二十年前の自分の字を見て、びっくりする人も多い。
大切なのは、箱の中のものではない。 手紙を読むために集まった人たちが、そこでもう一度会えることだ。