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私、北川フーズと申します
健太は、待合室のいすで何度も練習していた。
昨日の面接では、緊張して会社の名前を間違えてしまった。 その前の日に受けた会社の名前を言ってしまったのだ。 今日は絶対に間違えたくないので、朝から「北川フーズ」だけを繰り返している。
「北川フーズ。北川フーズ。北川フーズ」
名前を呼ばれた。 健太は立ち上がり、深くおじぎをして、部屋に入った。
「本日はよろしくお願いいたします。私、北川フーズと申します」
面接官は少し笑って、書類を見ながら言った。
「では北川さん、まず自己紹介からお願いします」