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雨の日の本
雨の日、私は駅の近くの古い本屋に入った。 棚を見ていたら、一冊の本が目に入った。
それは、子供の頃に父がよく読んでくれた本と同じ物だった。 私は思わず、その本を手に取った。
ページを開くと、古い紙の匂いがした。 その匂いをかいだら、父の声まで思い出した。
「それ、お好きですか。」と店主が静かに言った。
「父が、これを読んでくれたんです。」と私は答えた。
店主は笑って、「本は同じでも、読む人が違えば、別の物語になりますね。」と言った。
私はその本を買って、雨の中を帰った。 今度は、私がこの本を読む番だと思った。