一番おいしいにんじん
庭に、にんじんがたくさん育っている。 白いうさぎと茶色いうさぎが、にんじんを見ている。
「見て。僕のにんじんは、大きいよ」と白いうさぎが言った。
「へえ。でも、僕のにんじんの方が、長いよ」と茶色いうさぎが言った。
二匹は、にんじんを一本ずつ抜いた。 白いうさぎのにんじんは、太い。 茶色いうさぎのにんじんは、細くて、短い。
「やっぱり、僕の方が大きいね」と白いうさぎが言った。
「うん。でも、こっちにもう一本あるよ」と茶色いうさぎが言った。
二匹は、もっと抜いた。 一本、二本、三本……。 にんじんは、どんどん増えていく。 かごが、いっぱいになった。
「ねえ、どっちが一番おいしいのかな」と白いうさぎが聞いた。
「食べて、比べよう」と茶色いうさぎが言った。
二匹は、並んで座って、にんじんを食べ始めた。 白いうさぎのにんじんも、茶色いうさぎのにんじんも、同じ味だ。 とても甘い。
「疲れたけど、楽しいね」と白いうさぎが言った。
「うん。一番おいしいのは、二匹で食べるにんじんだよ」と茶色いうさぎが言った。
