長い名(三の一)
ある日ちょんさんは、お友達といっしょに裏で遊んでいました。 するうち、どうかしたはずみで、ちょんさんは井戸に落ちました。
「ちょんさんや、ちょんさんや。ちょんさんやい。」
みんなは口々にこう名前を呼んで、縄を下ろしたり、はしごをかけたりして、やっとちょんさんを助け出しました。
おかあさんは、「やはり、短い名前の子は運が悪いというのは、ほんとうだ。」と思っていました。
それから二三日たって後、子供たちはまた裏で遊んでいました。
ちょんさんの弟は、「ちょんさんの落ちたのは名前が短くって、運が悪いからだ。おれなんかどんなことをしたって落ちやしない。」といばりかえって、わざと井戸側にぶら下がったり、つるべを引っぱったりしているうちに、はずみでぽかんと井戸の中へ落ちてしまいました。
