二回目の行ってきます
(朝、七時半。 そうたは玄関で靴を履いている。)
そうた:行ってきます!
母:うーん……行ってらっしゃい……。
(十分後、玄関のドアが開いた。)
そうた:ただいま。
母:あれ、おかえりなさい。忘れ物?
そうた:ちがう。学校の門が閉まってたよ。
母:門の前に、誰かいた?
そうた:誰もいなかった。先生も、友達も。
母:今日は何曜日?
そうた:金曜日でしょう?
母:きのうは何曜日だった?
そうた:きのうは……金曜日。プールがあったから。
母:じゃあ、今日は?
そうた:……土曜日だ!
母:ごめん。お母さんも寝てた。
そうた:じゃあ、公園に行ってもいい?
母:いいよ。でも、かばんは置いていってね。
そうた:はーい。行ってきます!
母:行ってらっしゃい。お昼には帰ってきてね。
