土曜日のリスト
土曜日の朝、父とりなは台所のテーブルで、今日やることのリストを作っていた。
「まず、庭の掃除でしょ、それから買い物」とりなが言って、紙に書いた物を一つずつチェックしていく。
父は少し驚いていた。 りなは最近、部屋にこもってばかりだったからだ。
「今日はどうして手伝ってくれるんだ」と父が聞いた。
「別に。暇なだけだよ」とりなは答えた。
二人は庭に出た。 父が枝を切って、りながそれを袋に入れる。 りなの後ろで、父は静かに笑っていた。 親子で並んで働くのは、久しぶりだった。
昼までに、リストの半分が終わった。 スーパーの前で、りなが言った。
「なんか、こういうの、楽しいね。」
父は「そうか」とだけ言った。 でも、その日、父は一番上手にチェックの印を書いていた。 二人とも、簡単な用事を、すっかり楽しんでいた。
