一番きれいな海
先週、妹のさくらが、家に遊びに来ました。
二人でお茶を飲んでいるとき、本棚に古いアルバムがあるのを見つけました。 開いてみると、子どものころ、家族で海に行った時の写真です。
「わあ、懐かしい。まゆ姉ちゃん、これ覚えてる?」とさくらが言いました。
「もちろん。私が小学生の時だよね。二泊三日で、おばあちゃんの家に泊まったんだ」と私は答えました。
写真の中の私たちは、まだ小さくて、二人とも真っ黒に日焼けしていました。
「あの海、今まで行った中で一番きれいだったなあ」とさくらが言いました。
私も、そう思います。 あの旅行が、子どものころの一番の思い出です。
しばらくして、さくらが小さな声で言いました。「ねえ、また二人で行きたいね」
「うん、行きたい。今度は、おばあちゃんも一緒に」
昔の話をしていると、心が温かくなりました。 さくらが近くにいてくれて、本当によかったと思いました。
