保証人と保証会社
日本で部屋を借りるとき、長い間、当たり前だったものがある。 保証人だ。
保証人とは、借りた人が家賃を払えなくなったときに、代わりに払う人のことである。 しかも多くの契約では「連帯保証人」と書かれていて、その責任は借りた本人とほとんど変わらない。 家賃だけでなく、部屋を壊したときの修理代まで含まれることもある。
これを頼めるのは、たいてい親か親戚だ。 しかし、親が年を取って働いていなかったり、遠くに住んでいたり、そもそも頼みにくい関係だったりする人も多い。 会社の上司に頼んだ、という話は、今ではあまり聞かなくなった。
そこで、自然な流れとして広まったのが保証会社だ。 お金を払えば、会社が保証人の代わりになってくれる。 料金は家賃の半月分から一か月分ほど、それに一年ごとの更新料が一万円前後かかることが多い。
審査で見られるのは、収入と、勤め先と、それから緊急連絡先である。 この連絡先には親の名前を書くことが多いので、結局、家族の名前はどこかに残ることになる。
面白いのは、親に頼める人まで保証会社を使っている点だ。 大家や不動産屋のほうが「保証会社に入ってください」と決めていることが多く、借りる側は選べない。 書類を審査するのが専門の会社なので、大家にとっては、そのほうが安心なのだろう。
つまり、親戚に頭を下げなくてよくなった代わりに、私たちは毎年お金を払うようになった。 それを安いと思うか高いと思うかは、頼める相手がいるかどうかで変わってくるはずだ。
