蟹のしょうばい(二)
蟹は、そこで、山へやっていきました。 山にはたぬきがひるねをしていました。
「もしもし、たぬきさん。」
たぬきはめをさまして、「なんだ。」といいました。
「とこやですがごようはありませんか。」
たぬきは、いたずらがすきなけものですから、よくないことを考えました。
「よろしい、かってもらおう。ところで、ひとつやくそくしてくれなきゃいけない。というのは、わたしのあとで、わたしのお父さんの毛もかってもらいたいのさ。」
「へい、おやすいことです。」
そこで、蟹のうでをふるうときがきました。
ちょっきん、ちょっきん、ちょっきん。
