一つ前のバス停
朝、私はたかしと同じバスに乗った。 話をしていて、学校の一つ前のバス停で降りてしまった。
「ここ、学校じゃないよ」とたかしが言った。
歩いて十五分かかって、おなかがすいた。 でも、まだ八時半だった。
食堂はもう開いていた。 人は四、五人しかいなかった。 カレーもまだたくさんあった。 私がいつも来るとき、カレーはもうない。
カレーは四百五十円だった。 私の財布には百円玉が四つしかなかった。
「五十円、貸して」と私は言った。
たかしは財布を開けた。 中には一万円札と千円札があった。
「それじゃ、食堂の人が困るよ」と私は言った。
たかしはポケットを見た。 五十円玉が一つ出てきた。
窓の近くに座って、二人でカレーを食べた。 降りる場所を間違えて、よかった。
