雪国の線路を守る
日本の日本海側には、冬に雪が三メートル以上積もる地域がある。 豪雪地帯、つまり雪がとても多い地方と呼ばれている。
そういう場所にも、毎日、列車が走っている。 今日は、その一つ、福島県と新潟県を結ぶ只見線を紹介したい。
冬の朝、始発の前に、雪をどける専用の車両が線路を走る。 ラッセル車と呼ばれる車両で、前についた大きな板で雪を横に飛ばす。 この作業が終わらないと、その日の運転は始められない。
雪で信号や線路が見えなくなることもある。 そういう日は、駅員や車掌が外に出て、自分の目で確かめてから列車を出す。 駅と駅の間で三十分以上止まることもある。
車で行けば、この線よりずっと早く町に着く。 でも、地元の人の中には、今でもこの遅い線に乗る人が多い。
理由の一つは、駅の場所だ。 只見線には、小さい集落のすぐ横にも駅がある。
車を運転しない子供やお年寄りが学校や病院へ行くには、この線が便利だ。
もう一つは、窓の景色だ。 雪の中を走る列車から見える白い山と川は、この地方の人が子供のころから見てきたものだ。 最近は、その景色の写真が海外にも紹介されるようになって、冬に来る観光客が増えた。
雪の日に列車が時間どおりに来るのは、当たり前のことではない。 始発の前に走るラッセル車を見れば、それがよく分かる。
