にんじんを数えて
畑に、にんじんがたくさんある。 うさぎのモモとうさぎのソラは、にんじんが大好きだ。
二匹は畑で、にんじんを数えている。
「一、二、三……」とモモが数える。
「ちょっと待って。今、一つ食べたでしょう」とソラが言った。
モモの口には、にんじんが入っている。
「ごめん、ごめん。もう一回」
「一、二、三、四、五、六、七……」
今度は、ソラのお腹が鳴った。 ソラも一つ、口に入れてしまった。
モモもソラも、にんじんが好きだから、数えている時にすぐ食べてしまう。 これでは、いつまでも終わらない。
二匹は急いで、もう一度数えた。 「……九つ!」
でも、畑を見ると、にんじんは一つだけ余っている。
二匹は顔を見て、笑った。 「この一つは、半分ずつね」
