狐のつかい(二)
とそのときいったものがありました。 狐です。 狐は人間の子どもにばけることができたからでありました。
そこで、狐のつかいときまりました。 やれやれとんだことになりました。
さて狐は、うまく人間の子どもにばけて、しりきれぞうりを、ひたひたとひきずりながら、村へゆきました。 そして、しゅびよく油を一合かいました。
かえりに狐が、月夜のなたねばたけのなかを歩いていますと、たいへんよいにおいがします。 気がついてみれば、それは買ってきた油のにおいでありました。
「すこしぐらいは、よいだろう。」
といって、狐はぺろりと油をなめました。 これはまたなんというおいしいものでしょう。
狐はしばらくすると、またがまんができなくなりました。
