飴の音
朝六時、動物園はまだ静かです。 けいたは象の部屋に入って、掃除を始めます。
けいたは水と大きいブラシで、床をきれいにします。 象は壁の近くに立って、けいたを見ています。
掃除が終わると、けいたは丸いりんごを一つ、象にあげます。 象は鼻でりんごを取って、すぐに食べます。
でも、そのあと、象の鼻はいつもけいたのポケットに来ます。 ポケットの中には、飴が一つ入っています。
けいたは飴をあげません。 飴は象の食べ物ではありません。
ある朝、けいたは飴の紙を開けて、自分で食べました。 その時、象は耳を大きく動かしました。
象は飴が好きなのではありません。 この紙の小さい音が好きなのです。
