ねずみの嫁入り(二)
そしてお日さまに、
「お日さま、お日さま、あなたは世の中でいちばんえらいお方です。どうぞわたくしの娘をお嫁にもらって下さいまし。」
といって、ていねいにおじぎをしました。
するとお日さまはにこにこなさりながら、
「それはありがたいが、世の中にはわたしよりもっとえらいものがあるよ。」
とおっしゃいました。
おとうさんはびっくりしました。
「まあ、あなたよりもえらい方があるのですか。それはどなたでございますか。」
「それは雲さ。わたしがいくら空でかんかん照っていようと思っても、雲が出てくるともうだめになるのだからね。」
「なるほど。」
おとうさんはそこで、こんどは雲の所へ出かけました。
「雲さん、雲さん、あなたは世の中でいちばんえらいお方です。どうぞわたくしの娘をお嫁にもらって下さいまし。」
「それはありがたいが、世の中にはわたしよりもっとえらいものがあるよ。」
おとうさんはびっくりしました。
