落とした一銭銅貨(二)
けれどあたりはもう暗くて、雀の目はよくみることができなくなっていたので、「あしたの朝さがしにこよう。」といって、そのまま水車小屋の巣にかえりました。
その夜はたいへん寒かったので、雀はかぜをひいてしまいました。
それもそのはず、雪がどっさりふったのでありました。
雀はかぜがなかなかなおらないので、まいにち藁の中にくるまって、落とした一銭銅貨のことを思っていました。
やがて雀はよくなりました。 そこで一銭銅貨をさがしにいきました。
まだ雪ははたけの上につもっていました。
「わたしの、わたしの一銭銅貨、この下にいるのかい。」と、雀は雪の上からききました。
