長い名(一の二)
しばらくたって、ちょんきりのちょんさんのおとうさんが、二度めのおかあさんをもらいました。 間もなくこのおかあさんにも子供が生まれて、ちょんきりのちょんさんにも弟が出来ました。 するとある人がおかあさんに、子供に短い名前をつけると、その子の命は短いし、長い名前をつけるほど、その子の寿命は長いものだといって聞かせました。 そこでおかあさんは、かわいい子に、せいぜい長い名前をつけてやりたいと考えて、とうとうつけもつけたり、「ちょうにん、ちょうにん、ちょうじゅうろう、まんまる入道、ひら入道、せいたか入道、へいがのこ、いっちょうぎりの、ちょうぎりの、ちょうのちょうのちょうぎりの、あの山の、この山の、そのまた向こうのあの山越えて、この山越えて、桜は咲いたか、まだ咲かぬ、花より団子でお茶上がれ、お茶がすんだら三遍回って煙草に庄助。」という、すてきもない長い名前をつけました。
