父への挨拶
日本では、結婚する前に、相手を家族に紹介することが多い。 特に父親に会わせるのは、大事な日だ。
あゆみは、恋人のケンジを家に連れて帰ることにした。 父に紹介するためだ。
ケンジは緊張していた。 「お父さんに、何て言えばいいかな」
「普通でいいよ。こう言えばいいの。『初めまして、ケンジと申します』って」と、あゆみは笑った。
家に着くと、お父さんは二人のために、居間で待っていてくれた。 「まあ、座りなさい」と、お父さんが言った。
ケンジは深く頭を下げて、あゆみと結婚したいと伝えた。 こういうとき、男性は自分の気持ちを、はっきり言わなければならない。 だまっていては、父親は安心できないからだ。
お父さんは、しばらく何も言わなかった。 それから、小さくうなずいた。 「あゆみを、よろしく頼むよ」
ケンジは、ほっとした。 「大切にします」と、ケンジは答えた。
結婚の前のこの挨拶は、今も多くの家族にとって、特別な時間なのだ。
