後ろを向いた私
展覧会は明日だ。 私はまだ自分の絵をかいている。
一回目は、顔が大きすぎた。 二回目は、黒を使いすぎて、絵が暗くなった。 三回目も、目がうまくかけなかった。
小学校の時も、自分の絵をかいたことがある。 その時の私は、後ろを向いていた。 顔がかけなかったからだ。 その絵は今も、家の階段に貼ってある。
私は新しい紙を出して、また後ろを向いた自分をかいた。 長い髪と、黒いかばんと、背中だけ。 今度は、最後までかきたかった。
次の日、先生が絵の前で聞いた。 「これは誰ですか」
「私です」と答えた。
