僕のミスじゃないことはない
給湯室で、かなさんがコーヒーを入れながら、しんいちに言った。
「しんいちさん、さっきコピー機の紙、全部使っちゃったでしょう。百枚も。」
「いや、あれは機械の調子が悪くて……。同じ画面を何回も押しちゃっただけなんだ。」
「本当ですか?自分のミスじゃないって言いたいんですか?」
しんいちは、少し困った顔をした。 彼は、前にも同じ失敗をしたことがあるのだ。
「……まあ、僕のミスじゃないことはない、けど。」
かなさんは、おかしそうに笑った。 「それ、認めているのと同じですよ。」
