フリーランスという働き方
会社に社員として入るのではなく、仕事ごとに契約を結んで働く人が増えている。 この働き方を、日本では「フリーランス」と呼ぶ。 デザイナー、翻訳者、大工、美容師。 職種は非常に広い。
いちばんの魅力は、自由だ。 働く時間も、場所も、受ける仕事も自分で決められる。 朝が苦手なら、昼から始めてもいい。 合わない相手の仕事は、断ることもできる。
ただし、自由の反対側には不安定さがある。 会社員の給料は毎月ほぼ同じだが、フリーランスの収入は月によって大きく異なる。 仕事の数が決まっていないので、三つ重なった月は前の月の三倍になることがあるし、一件も依頼が来ない月もある。 だから、多い月のうちに貯金をしておく必要がある。
もう一つ大切なのが、契約だ。 金額、締め切り、直しは何回まで無料か。 始める前に文書で決めておかないと、後で必ず困ることになる。 「もう一度直してほしい」と何度も言われても、契約に書いていなければ、お金は一円も増えない。 経験を積んだ人ほど、仕事を受ける前に条件を細かく確認するようになる。
また、会社がやってくれていた手続きも、全部自分でやることになる。 税金の申告、健康保険、年金。 慣れれば一年に数日で終わるはずだが、最初の年は誰でも時間がかかる。
フリーランスは「自由な働き方」として紹介されることが多い。 しかし、実際に働いている人に聞くと、「自由」より「全部自分で決めなければならない」という言葉のほうがよく出てくる。 選べるということは、同時に、選んだ結果に責任を持つということだ。 始める前にこの二つを同じ重さで考えておけば、一年目に驚くことは少ないはずだ。
